指導する側の姿勢

個別指導塾の学習空間、甲府西教室の河手です!

10月も残すところ、後10日となり、季節はすっかり秋になりました。

秋は過ごしやすい季節と言われることが多いですよね。

だからこそなのか、「読書の秋」・「スポーツの秋」・「食欲の秋」など多くの人に定着した秋を形容する言葉があるのかもしれません。

秋は駅伝シーズンの到来を告げる季節でもあります。

今月の12日、体育の日も学生3大駅伝のひとつ出雲駅伝が行われました。

結果は下馬評通り、青山学院大学が優勝。

地元の山梨学院大学が2位という結果になりました。

お正月に行われる箱根駅伝の影響もあり、関東の大学では駅伝に力を入れる大学が増えています。

その状況下、ひとつの大学が勝ち続けることの難しさというのは、言うまでもありません。

出雲駅伝で優勝した青山学院も今年の箱根駅伝で初優勝したことが示しているように、この数年で力をつけてきたと言えます。

つい先日、『人を育てる箱根駅伝の名言』(ベースボールマガジン社)を読んでいた時に、今回、優勝を果たした青山学院を指揮する原晋監督の次のようなエピソードと言葉に出会い、指導者としての在り方を考える機会となりました。

今から遡ること7年前、2008年の箱根駅伝で、原監督は関東学連選抜を監督を務めました。

関東学連選抜とは、箱根駅伝にチームとして出場できなかった大学の中から選手を選抜して作られたチームです。

ですから、出場の叶わなかったチームの中のエース格が選ばれてチームが作られるため、持ちタイムで言えば、他大学に引けをとらない。

極端な話、優勝争いをしても不思議はないと言えばないわけです。

しかし、2003年に関東学連選抜が創設されて以来、上位に入ることはありませんでした。

そんな中、学連選抜史上最高の4位になったのが原監督が率いた2008年のチームでした。

以下は当時のことを振り返った原監督の言葉です。

「自分がチームを任されたからには、しっかりと仕事をするというところを見せたかったということもありました。

それが私のモチベーションだったんです。だから、最初のミーティングで学生達に聞きましたよ。『君達は箱根をどうしたいんだ?』って。

記念だとか、思い出だとかだったら、真剣には手伝えない。走るのが好きなら、手伝う。みんなで話し合いなさい、と」

チームとしての戦う士気を高める為にかけた言葉だと思います。

学連選抜がそれまで結果が出なかった最大の理由はチーム力の差だということは、誰でも予想できますが、あくまでイベントとして参加するのではなく、指導者として結果にこだわる姿勢を持たれている点に私自身、共感しました。

余談ですが、この時のチームに今、公務員ランナーとして有名な川内優輝選手も在籍していたそうです。

指導者の情熱が呼び寄せた縁とも、私には思えてきます。

最初のミーティングで選手達にかけた言葉が流れを呼んだのか、当初予定していた2度の合宿の後も選手の方から、

「もう一度、合宿を出来ませんか」という言葉が引き出されていったそうです。

そんな中での学連選抜史上最高の4位。

偶然でなく、やるべきことをやって出た必然の結果だと思います。

どんな状況でも、自分の任された仕事に責任を持つ。

そんなことの積み重ねの中で今の青山学院の強さがあるとするなら、このエピソードが語るものは大きいと思います。

来月の全日本大学駅伝も注目です。

塾で生徒を指導する立場として、原監督のように責任を持つことは当然のこととして、それ以上に生徒の自覚を引き出すこと。

そのことに力を注いでいきたいと思います。

今日も全力を尽くします。

では、また。

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